国際ワークショップ SUPERMAXが開催されました(アシンメトリ量子 共催) @フランス・ツゥールーズ
2024年10月14日~18日にフランス・ツゥールーズにて、SUPERMAX – International Workshop on Superconductivity & Magnetism in f-Electron Quantum Materials under Extreme Conditions が開催されました(アシンメトリ量子との共催)。フランスをはじめ、日本、ドイツ、イギリス、アメリカなどから約70名の参加がありました。テーマとしては、近年国内外で活発に研究されている超伝導体 UTe2や CeRh2As2に関する最新の実験・理論の講演があり、奇パリティ超伝導の可能性や秩序変数に関する活発な議論がありました。また、CeやYbなど希土類を含む化合物の磁性と超伝導、非相反現象、強磁場・高圧力の極限環境下での実験手法の開発など、幅広いテーマの講演があり、世界最先端のグループの最新の情報を共有し議論する貴重な機会となりました。本領域からは4名が招待講演を行い、アシンメトリ量子物質のコンセプト、それに基づく最近の成果について報告しました(小手川、鬼丸、木俣、井澤)。会議開始から終了まで内容の濃い講演が続きましたが、休憩時間や昼食時間が長くとってあったため、多くの方と交流する時間がありました。講演内容に関する意見交換や今後の共同研究の可能性についてなど、あちこちで話が弾んでいたようです。3日目の夕方には、ツゥールーズ市内の運河をゆったりと走る船の上でワイン&チーズ&コンサートのパーティーがあり、UTe2のオリジナル曲が披露されるなど、大いに盛り上がりました。4日目の午後からは、強磁場総合研究所 (LNCMI) にてポスター発表と施設見学がありました。充実の5日間を経て、今後の領域活動への波及効果とさらなる展開が期待されます。