【概要】
領域代表の鬼丸孝博が、英・ラザフォード・アップルトン研究所のISIS SCESセミナー (2024年3月6日) とドイツ・アウクスブルク大学でのTRR360セミナー (2024年3月11日) にて講演を行いました。講演では、学術変革領域研究(A)「アシンメトリ量子」の概要を紹介し、時間と空間の反転対称の偶奇によってどのような多極子が活性となり、非従来型の機能性を発現させることができるのか、ウラン化合物や希土類化合物を例にとって示し、多極子のコンセプトが広い空間スケールに対して適用可能であることを説明しました。講演の後半では、希土類ジグザグ系の化合物で見出した磁場に鈍感な相転移と特異な非整合磁気構造について紹介しました。これらの講演を通して、本研究領域の目指す方向性や研究計画について、海外の研究グループと議論を深めることができました。講演後も関連分野の研究者らと意見交換する機会があり、本領域のコンセプトをベースとした国際的な共同研究は着々と広がりをみせています。
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