イベント

【アウトリーチ】「日本語からはじめよう」 C01 大原繁男氏

終了
2025/ 12/ 01

題目:日本語からはじめよう
日時:2025年12月1日(月)
             2・3限( 9:55~12:15)1、2、5組
             4・5限(12:55~15:15)3、4組

場所:愛知県立一宮高等学校 桃陵館
対象:2年生(1〜5組,210名)

 毎年恒例,論理文の書き方講座「日本語からはじめよう」を愛知県立一宮高等学校のSSH特別講義で実施してきました.前半は,文章を書く目的,科学技術文の構造,パラグラフ・ライティング,事実と意見の違い,日本語の特徴を解説しています.ワークシートを埋めていくことで,わかりやすい文章を書くためのチェックリストを完成させます.
 後半は,実際に高校生の書いた考察や概要を使って,不足を補い,重複や過剰を削除して,簡潔に書くことを考えます.その結果,文章が読みやすくなるとともに,例えば実験計画を添削するうちに検討不足が見えてくることを体験します.最後に,論理文を書くことは,論理的思考能力の向上につながることを指摘して終わりとしています.
 冒頭,私の仕事の多様性も紹介しています.専門家としての研究から始まり,大学での研究指導,講義,安全管理,学会理事,県教委との仕事,出張授業や市民講座と多岐にわたっていることを話します.趣味や家庭などとも合わせてこれらは私の立脚点であること,そのことが人生を豊かに,また,楽にすることを話します(仕事は大変ですけど).いまは大学受験しか見えないかもしれませんが,高校生のみなさんにも次第に多様な立脚点を持って欲しいです.
 カイラリティや「アシンメトリ量子」の紹介もしています.写真は来年のFIFAワールドカップサッカーの公式球の対称性が23(T)となり,3回対称の4枚のパネルから作られていることを説明しているところです.公式球がカイラリティを持つため,左右どちらに回転しながら飛んでいくかによって振る舞いが異なっても驚かないですよ,と話しています.
 「アシンメトリ量子」の科研費の申請書の束やニュースレターを見せて,書くことの必要性の一つとして紹介しています.ニュースレターは,読んでみて,とクラスに3部(英語版,#3,#5)ずつ配布しました.また,アシメ☆通信と物理学会の会友制度のwebページをQRコードで配布して,ぜひ訪問してねと宣伝してきました.

以下,授業アンケートによせられた受講生徒からの意見,感想(13件)です.

論文を書き直すことが難しく、慣れない作業で苦労した。慣れていきたい。
・とても共感できました。
・文章を書く時の注意点を知ることができた。
・文章はなぜ書くかという問に相手に伝えるためと書いたが、確かに伝える前提で文章を書いているかと言われたらそうでなく、はっとさせられた。凄く興味深い講演でした!
・文章の書き方についての講座だけあって、話がすごく理解しやすくてためになりました。
・講師の先生の話の引き込み方がうまく、またとてもわかりやすいお話でした! 今後の論文作成にぜひ活かしたいです。
・参考になった
・記入して頭に残りやすくしていて良かった
・面白かった
・チェック項目を作ってくださったおかげでうまく論文を作ることができそうだと思った
・自分たちで考えるワークプリントがあり、講演の内容をより理解することができた。
・今までで一番ためになりました
・すごく面白かったし勉強になったから今後の生活でぜひ取り入れたい