日時：2025年9月1日ー3日
場所：京都大学　基礎物理学研究所

概要：本研究会では、学術変革領域研究 (A)「極限宇宙」と「アシンメトリ量子」の間で進められている研究の類似点と相違点に注目し、それらを通じて新しい学術的視座を獲得することを目的とした。これら二つの研究領域の間には、量子状態の多様な表現やエンタングルメントの役割などの共通した側面も多くあり、異なる対象や方法論を取り入れることで相補的な理解へとつながることが期待された。さらに今回は、二つの領域内の研究者に加え、30－40代を中心に活発に研究を進めている領域外研究者による講演もあった。それぞれの研究題材は異なっていたが、それらは緩やかに相関しており、新たな実験結果の報告、測定する物理量の情報提供を通して、新たな研究交流の場となった。実際、個性的な講演にはお互い刺激を受け、活発な質疑応答と議論が行われた。また休憩時間と意見交換会を通して、若手同士が活発に議論をする姿も多く見られた。このように、理論・数値・実験を結びつける橋渡しの場となり、量子多体系と多電子系の普遍的な理解に向けた基盤はより強化され、物性物理の複数の分野の融合を促進する貴重な機会となった。

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