【アウトリーチ】名古屋工業大学物理工学科 公開講座「結晶とは何か― 物質を合成してみよう ―」
名古屋工業大学物理工学科で大原先生が公開講座を行いました.32名の高校生の参加がありました.名工大物理工学科についての全体説明ののちに6つの班に分かれていろいろな体験をしてもらいました。
題目:「結晶とは何か ― 物質を合成してみよう ―」
講師:大原繁男 名古屋工業大学 教授 / 計画研究C01代表
日時:2025年8月5日(火) 講義(10:30-12:00) 実験(13:00-15:00)
場所:名古屋工業大学 御器所キャンパス
概要:講義では,物質,材料,結晶について解説しました.講義の終わりに,私の自己紹介に関して,ヘリウム危機とはどういうものですかという質問もありました.注意深く聞いてもらっていたのだなと思いながら,世界が抱えるヘリウム不足の問題を説明しました.
実験はチオ硫酸ナトリウム5水和物の結晶合成とNaCl単結晶の劈開の体験です.過冷却状態から種結晶の投入や衝撃を加えることでチオ硫酸ナトリウム5水和物の晶析を促し,結晶が成長してくるときれいだと喜んでいました.劈開体験では,私が用意した数cm角の塩(NaCl)の単結晶をサイコロ状に割ったり,薄い板を作ったりしてすごく楽しんでいました.容器をプレゼントするとおみやげにきれいな塩の結晶を選んでいました.まずは楽しんでもらえるのが一番と思っています.
みなさんやる気があり,講師も嬉しくなる公開講座でした.この結晶体験プログラムは独自に作ったものなので,いずれどこかに発表しておこうと思っています.安価で必要な器具もわずかであり,溶解熱,過冷却,結晶核形成,潜熱,劈開を体験的に学ぶことができます.溶解熱や潜熱は,手で容器を触って温度を調べてもらうのですが,想像よりも熱いのでびっくりしてもらえます.そこから固体と液体のエネルギー(化学ポテンシャル)の差についてもお話しすることもできますよ.(大原繁男)

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