【概要】
トルコで開催された9th International Conference on Superconductivity and Magnetism (ICSM2024) & 2nd International Conference on Quantum Materials and Technologies (ICQMT2024)(2024年4月27日ー5月4日)において招待講演をいたしました。講演タイトルは「Systematic Study of Chiral Magnetism in Rare Earth Intermetallic Compounds Based on YbNi3Al9」です。
最初に「アシンメトリ量子」の紹介(図1スライド)をいたしました。その後、講演では、系統的に研究することで明らかにできたYbNi3Al9系のカイラル磁性の特徴を議論しました。また、課題として、奇パリティ混成によるバンドのスピン分裂がどのように反対称スピン相互作用(DM相互作用)となるのか解明が必要とし、dHvA効果やARPES測定を観測を進めていることを紹介しました。
岸根順一郎教授(放送大学)の講演「Truly chiral phonon and phonon angular momentum」では4つの新たな基底(電気、磁気、電気トロイダル、磁気トロイダル多極子)が紹介されていました。カイラルとは単極電気トロイダル多極子G0であることが解説されました。
公募班の米澤慎吾氏も招待講演「Anomalous symmetry properties and gap structures in the Kagome superconductor CsV3Sb5」をされていましたが、ちょうど自分の講演と重なっており、聞けなくて残念でした。