イベント

A01・A02 トピカルミーティング『アシンメトリ量子物質を如何に可視化するか? 〜ミクロ測定とマクロ測定の連携による研究戦略〜』
@北海道大学

終了
2023/ 08/ 3031

学術変革領域研究(A)「アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」トピカルミーティング

「アシンメトリ量子物質を如何に可視化するか? 〜ミクロ測定とマクロ測定の連携による研究戦略〜」

開催趣旨

学術変革「アシンメトリ量子」は、量子ビームを担当する計画研究A01と、精密マクロ物性測定を担当するA02が連携し、階層横断的研究を推進することでアシンメトリ量子物質の「可視化」を達成することを共通の眼目としております。

本研究会の目的は計画研究A01とA02の構成員が集結し、具体的な対象物質や観測手法のアイデアを持ち寄って、領域内外との「連携」を加速させる戦略について議論することです。また、招待講演者には最先端の量子ビーム観測手法、交差相関応答現象の報告をお願いし、本領域のさらなる発展と新展開を探ります。

日時

2023年8月30日(水)10時~31日(木)13時

会場

北海道大学 理学部 大講堂(対面のみ、ハイブリッドでは実施いたしません)

会場へのアクセス方法: 北海道大学 理学部ホームページ
Google Map: https://goo.gl/maps/QQbLpctYEyvBV7cu6

ランチマップ On/Off Campus

プログラム(FIXED)

8月30日(水曜日)
10:00-10:10柳澤 達也(北大理)「はじめに」
セッション1 
10:10-10:35田端 千紘(原子力機構科学研)ウラン系ハニカム磁性体の共鳴X線および中性子散乱」
10:35-11:00中尾 裕則(高エネ研)「『アシンメトリ量子』観測のための共鳴X線散乱の手法開発」
11:00-11:25松村 武(広大先端工)「反転心を持たない正方晶化合物EuNiGe3における歪んだ三角格子磁気スキルミオンとらせん磁気ヘリシティ」
11:25-11:50 岩佐 和晃(茨城大フロンティアセンター)Nd3Tr4Sn13 (Tr = Co, Rh, Ir)の立方ロッド充填カイラル格子における磁気状態」
11:50-12:00アナウンス
12:00-13:30写真撮影・昼食(1時間半)北大ランチマップ
13:30-15:00ポスターセッションプログラム PDF
(大講堂裏スペース)発表27件
セッション2 
15:00-15:25網塚 浩(北大理)「奇パリティ結晶場中における5f電子状態の可視化について(仮)」
15:25-15:50関山 明(阪大基礎工)「希土類化合物の高エネルギー電子分光線二色性による軌道対称性と物性の関係(仮)」
15:50-16:25招待講演 
金子 耕士(原子力機構科学研)
「量子ビームで視るEuの多彩な電子状態」
16:25-17:00 招待講演 
松原 正和(東北大)
「非線形光学を用いたアシンメトリ量子の検出・可視化・新機能創出」
17:00-17:10アナウンス
18:30-20:10 懇親会キリンビール園(アーバン店)
*会費 6000円
8月31日(木曜日)
セッション3
9:00-9:25橘高 俊一郎 (中央大理工)「熱測定・歪み測定によるアシンメトリ量子物質の可視化に向けて」
9:25-9:50木俣 基(東北大金研)「微細加工を用いたアシンメトリ量子物質の可視化に向けて」
9:50-10:15井澤 公一(阪大基礎工)「マクロ測定によるアシンメトリ量子物質の可視化と深化に向けて」
10:15-10:40 小林 達生(岡大自然)「Cd2Re2O7の応力によるドメイン制御」
10:40-11:10休憩(30分)
セッション4
11:10-11:45招待講演
山崎 裕一(NIMS)
「軟X線顕微鏡による拡張磁気多極子の観測と今後の展望」 
11:45-12:10播磨 尚朝(神戸大)「隠れた秩序と非共型空間群」
12:10-12:30鬼丸孝博Closing Remarks(ポスター賞発表・アナウンス)
昼食

* 本研究会終了後、北大で「夏の学校ミニ(多極子編)」 がハイブリッドで開催されます。
日時:2023年8月31日(木)15時~9月2日(土)13時
場所:理学部5号館201室(オンライン配信あり)

概略

2023年8月30日〜31日に北海道大学 理学部大講堂にて
A01・A02合同トピカルミーティング「アシンメトリ量子物質を如何に可視化するか? 〜ミクロ測定とマクロ測定の連携による研究戦略〜」を開催しました。

まだ暑さの残る晩夏の札幌に全国から60名の参加者がありました。

初日はA01のメンバーによる研究紹介と研究戦略の議論が行われました。

午後にはポスターセッションが行われ、27件(うち学生ポスター18件)の発表がありました。

1日目の招待講演として金子耕士氏(原子力機構科学研)からは最近JPSJの注目論文に選ばれたキラルな結晶構造をもつEu化合物の磁気スキルミオン格子について、松原正和氏(東北大)からはメタマテリアルを用いた最先端の非線形光学実験についての発表がありました。

2日目はA02メンバーによる研究紹介と研究戦略の議論が行われ、招待講演は山崎 裕一 氏(NIMS)から、X線磁気円二色性を用いた磁気トロイダル四極子などの新たな観測手法についての講演がありました。

質疑応答時間を長めに設定したこともあってか自由闊達な議論が行われたようです。

懇親会はススキノのビール園でジンギスカンに舌鼓を打ち、深夜までNight Sessionが行われた模様です。

会議終了直後、同北海道大学で開催された「夏の学校(ミニ)」に続きます。

連続参加された皆様、お疲れ様でした。

A01・A02トピカルミーティング(@札幌) 集合写真  2023年8月30日

ポスター賞

最優秀賞

黒坂 祐介さん(阪大基礎工 MC)
「層状トポロジカル半金属MTe2における動的電気機械応答の観測」

優秀賞

今 布咲子さん(北大院理 DC)
「UPt2Si2の電荷密度波秩序下における5f電子状態の微視的研究」

優秀賞

尾方 司貴さん(京大院理 DC)
「非共型結晶超伝導体CeRh2As2における奇パリティ

ポスター賞受賞者