文部科学省 科学研究費補助金研究 学術変革領域研究（A) アシンメトリ量子のキックオフミーティングを開催いたします。本領域のコンセプトと計画研究についてご紹介し、今年度の公募研究についてご説明いたします。

ポスターセッションも設けますので、異分野の若手研究者の積極的なご参加を歓迎します。（学生対象の優秀ポスター賞を実施します。）

日時

2023年6月10日(13:00 キックオフ) – 11日 ~18:00（終了予定）

会場

岡山大学（津島キャンパス）共育共創コモンズ OUX

参加費

無料　（懇親会費：3,000円）

お申し込み

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会場へのアクセス方法

（新しい建物なのでまだ衛星写真に反映されていません）

スケジュール

口頭講演プログラム

ポスター発表プログラム

文部科学省　科学技術研究補助金
令和5(2023)年度　学術変革領域研究(A) 「アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」　キックオフミーティング

2023年6月10日（土曜日）

13:00 ー 13:30	はじめに 鬼丸 孝博	研究領域「アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」の概要
	A02 精密物性測定によるアシンメトリ量子物質の新機能開拓
13:30 ー 13:50	柳澤 達也	A02計画研究の概要
13:50 ー 14:05	小林 達生	アシンメトリ量子物質の高圧極低温物性
14:05 ー 14:20	井澤 公一	アシンメトリ量子物質における非線形伝導と可視化
14:20 ー 14:35	木俣 基	アシンメトリ量子物質の微細加工と物性測定
14:35 ー 14:50	橘高 俊一郎	回転磁場中精密物性測定による新奇秩序相の可視化
14:50 ー 15:20	休憩
	A01 量子ビームによるアシンメトリ量子物質のミクロ解析
15:20 ー 15:40	田端 千紘	A01計画研究の概要
15:40 ー 15:55	岩佐 和晃	アシンメトリ量子系としてのRemeika相物質群と量子ビーム複合研究による可視化
16:10 ー 16:25	網塚 浩	ウラン系化合物における局所的パリティ混成状態の観測
16:25 ー 16:40	関山 明	内殻光電子線二色性による局在/遍歴4f電子構造の研究
16:40 ー 16:55	松村 武	円偏光を使った共鳴X線回折によるらせん磁気ヘリシティの観測
16:55 ー 17:10	中尾 裕則 (online)	「アシンメトリ量子」観測のための共鳴X線散乱の手法開発
17:10 ー 17:20	休憩
17:20 ー 17:40	公募案内
18:00 ー 20:00	懇親会	＠　岡山大学生協　ピーチユニオン（4Fレストラン）

2023年6月11日（日曜日）

	B01 精密物性測定によるアシンメトリ量子物質の新機能開拓
9:00 ー 9:20	大槻 純也	B01計画研究の概要
9:20 ー 9:35	服部 一匡	アシンメトリ量子の揺らぎ・変調・応答の理論構築
9:35 ー 9:50	速水 賢 (online)	対称性適合多極子基底を用いたアシンメトリ量子物性の表現
9:50 ー 10:05	野村 悠祐	強相関物質の第一原理有効模型導出と多極子基底への展開
10:05 ー 10:20	是常 隆	アシンメトリ量子物質の設計にむけて
10:20 ー 10:50	休憩
	C01 アシンメトリ量子物質の深化
10:50 ー 11:10	大原 繁男	C01計画研究の概要
11:10 ー 11:25	鬼丸 孝博	希土類化合物におけるアシンメトリ量子物性の探索
11:25 ー 11:40	小林 夏野	ミスフィット積層カルコゲナイドにおける超伝導
11:40 ー 11:55	松田 達磨	カイラル構造を持つ物質系の結晶育成と輸送特性研究
11:55 ー 12:10	清水 悠晴	ウラン系アシンメトリ量子物質の探索
12:10 ー 13:30	集合写真撮影（oux前階段）・昼食休憩
13:30 ー 15:30	ポスターセッション@自然棟	ポスターセッションの講演者・講演題目一覧(PDF)はこちら
	C02 アシンメトリ量子物質の開拓
15:40 ー 16:00	吉田 紘行	C02計画研究の概要
16:00 ー 16:15	芳賀 芳範	アクチノイド化合物物質開発と電子状態
16:15 ー 16:30	松平 和之	イリジウム酸化物における新奇相転移の解明と電流誘起物性の研究
16:30 ー 16:45	石渡 晋太郎	巨大交差相関応答を示すトポロジカル量子物質の開拓
16:45 ー 17:00	小手川 恒	NbMnPにおけるパリティ混合磁気秩序とゼロ磁場異常ホール効果
17:00 ー	クロージング

多くの方にご参加いただきありがとうございました！

概略

6月10日～11日に岡山大学（津島キャンパス）共育共創コモンズOUXにてキックオフミーティングが開催されました。

領域内外から総勢141名の参加者が集まりました。3年にわたるコロナ禍も終息し、
国内では久しぶりのマスク規制なしの対面での大規模な研究会となりました。一部の計画班メンバーからはオンライン参加講演もありました。

先ず代表の鬼丸教授から、本学術変革の研究体制、研究目的、様々な活動の計画について説明がありました。
続いて、A02およびA01の計画班長から班の研究紹介、分担メンバーからこれからの研究計画などについて口頭講演が行われました。
初日の夜には懇親会も開催され、コロナ前と同様の形式で行われました。各所で歓談が行われました。
特に秋光先生、高畠先生のご挨拶は非常に盛り上がりました。

二日目午前はB01とC01の講演が行われ、午前の講演終了後に全体写真撮影がありました。
午後はポスター講演が行われ、72件の発表がありました。
　
その後、C02の講演が行われました、クロージングでは評価委員の鳥養先生、小形先生からは激励のコメントを頂きました。
また、学生のポスター講演について審査が行われ，最優秀及び優秀ポスター賞の5名が表彰されました。

若手ポスター賞

最優秀賞

今 布咲子　北海道大学　「共鳴X線回折によるUPt₂Si₂の5f電子状態の観測」

優秀賞

• 林田 健志　 東京大学 　　
  「フェロアキシャル物質NiTiO₃における電場誘起磁気キラル二色性の観測」
• 岩田 拓万　 広島大学 　　
  「レーザーで探る電子系アシンメトリ:顕微スピン分解ARPES装置と非線形光学顕微鏡の開発」
• 堀 文哉 　　京都大学 　　
  「4fジグザグ鎖半導体YbCuS₂における電気的中性な準粒子」
• 大石 遼平　 広島大学　　
  「ハニカム化合物SmPt₆Al₃の反強磁性相の消失磁場近傍における比熱異常」